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太極拳の発祥地 陳家溝(2)

 

影響を受けた他の流派

 

陳式太極拳の重要な功績のひとつは、「楊式」「和式」「武式」「呉式」「孫式」という大きな流派の確立に直接または間接的に影響を与えたことだ。以下、それぞれの流派の創始者について簡単に説明する。

 

▽楊式太極拳 創始者・楊露禅(1799~1872年)

 

河北省広平府の出身。人の紹介で陳家溝へ行き、陳長興に師事した。18年の間に3回陳家溝を訪れただけで、その真髄を深く学び取った。

 

腕を磨いたあとは北京の王府で太極拳を伝授した。その過程で難度の高い動作をなくし、伸び伸びとゆったりとした習得しやすいものに変えた。その後、子孫たちが形を改め、「楊式太極拳」が確立された。

 

▽武式太極拳 創始者・武禹襄(1812~1880年)

 

河北省広平府の出身。まずは楊露禅について太極拳を学び、その後、陳家溝へ行って陳清萍に師事した。「陳式太極拳小架」を習得した後、「武式太極拳」を確立した。「武式太極拳」は身法を重視し、動作は軽やかで歩法は敏捷、構えは小さいが隙がない。身法は謹厳で動きはゆっくり。

 

▽呉式太極拳 創始者・呉鑑泉(1870~1942年)

 

北京市大興県の出身、満州族。元の名は愛紳だが、後に漢民族の姓・呉を名乗る。父親の全佑が北京で楊露禅に師事し、呉鑑泉も父親について学び、「楊式太極拳」をベースに84式の「呉式太極拳」を確立。「呉式太極拳」は規範に忠実で、動作は緩やかで自然、構えは小さくて緻密であり、しなやか動きが特徴。

 

▽孫式太極拳 創始者・孫禄堂(1886~1933年)

 

河北省完県の出身。幼いころから武術を愛し、名家に師事して形意拳と八卦拳を学んだ。50歳のときに「武式太極拳」の名家・郝為真に太極拳を学び、その後、形意拳、八卦拳、太極拳の3つを融合させて「孫式太極拳」を確立した。「孫式太極拳」は進退が相随し、動作は伸び伸びと弧を描くようで、敏捷で自然。

 

▽和式太極拳 創始者・和兆元(1810~1890年)

 

河南省温県趙堡鎮の出身。19歳のときに陳清萍に師事し、「小架」を学ぶ。清末、礼部尚書で軍機大臣の李棠階を護るために上京。手柄を立てたため、朝廷より「武信郎」の称号を得る。北京滞在期間、広く武術の達人と交流し、諸派の優れた点を学んだ。晩年は故郷に戻り、「和式太極拳」を確立。

 

▽太極拳忽雷架 創始者・李景延(1825~1893年)

 

河南省温県陳辛荘の出身。陳清萍に師事し、「小架」を学ぶ。晩年は拳法の研究に勤しみ、「太極拳忽雷架」を確立した。動作が突発的であり、稲妻のようであるため、この名がついた。動きは力強く精巧で、全身がゆれるように奮い立つ。忽雷架一路は78式、二路は45式からなる。

 

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