馬憲華 自分の夢で子どもたちの夢を灯したい
 

吉林省琿春市英安鎮双新果樹新村の小学校教師。「生涯、人民の教師であることが私の夢。学校に通うことは、山村に住む子どもたちの夢。私は自分の夢で子供たちの夢を灯したい」

1996年、吉林省延辺朝鮮族自治州の森林管理局は全国各地から60戸余りの一時帰休者や農民を募集し、果樹栽培を請け負わせた。多くが家族連れでこの地にやって来たが、最も近い小学校でも十数キロ離れていたため、子どもたちは学校に通うのが困難であるという問題が発生した。そこで、児童数わずか13人の果樹新村小学校の教師となる。

果樹農家を利用した小学校の教室は、あちこちの壁がはがれて崩れ落ちてくるような、10平方メートルにも満たない土レンガの倉庫。窓からまともに陽射しが差し込むことはなく、夏は雨漏りし、冬は石炭もなく、学校運営の経費もない。こうした困難に対して、すべて自分で解決し克服しなければならなかった。長期にわたる過労のため、さまざまな疾患を抱えるが、授業は一度も休んだことがない。

劣悪な環境にありながら、決して教育をおろそかにせず、英語以外、正規の小学校にあるすべての科目を教えた。自分の教学効果を確かめようと、毎学期末、市の水準が高い小学校の基準でテストを行ったが、教え子たちの成績は平均90点以上、飛び級した編入生でも80点以上に達し、果樹農家の人々を喜ばせた。

11年来、60数名の児童を優秀な成績で次々と卒業させ、次の学校へと進学させた。また、吉林省共産党委員会と省政府からは「山岳地帯優秀人民教師」の称号を、さらに中華全国総工会からは「全国先進女性労働者」の称号を授与された。

人民中国インターネット版  2007/09/12

 
 
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