「17大」代表に80年代生まれの新たな顔ぶれ

メガネの奥からにじみでる誠意ある眼差し、温厚な顔つき、質素な学生らしい格好――これが徐本禹代表のイメージ。今は華中農業大学の院生で、かつて貴州省の貧困な山間地域で2年間ボランティアとして教師を務めたことで「全国を感動させた人物」に選ばれ、道徳模範と見られる徐さんは、今回の党大会の代表に選ばれた。

今回の党大会に参加する代表たちは計2200余人。代表の構成は、政党の生命力と創造力を反映している。「17大」の代表の構成には、いくつかの新たな特徴が見られる。

25歳の徐さんは、「17大」の代表の中の青年代表の一人。5年という党歴を持つ徐さんは「私がやったことはすべて私の理想に沿ったものである。私の理想が国の利益と需要に合致していることから、時代の追求と奉仕精神に富んだ大学生に認められ、共感を得ているのだろう」と語っている。

こうした発言は、徐さんに代表される大学生党員グループの全体的イメージを体現している。党中央組織部が公表した最新データによると、2007年6月まで、学生党員が194万7000人に達し、党員全体の2.6%を占めることになり、2002年より139万8000人が増加し、伸び幅が254.6%に達し、さまざまな社会層の中で伸び幅が最大である。

徐さんと一緒に80年代生まれの若手代表の陣容の一員をなすのは、スポーツ選手や各界の青年模範である。たとえば、テニス選手の鄭潔(2006年の全豪オープン及びウィンブルドン女子ダブルスで優勝)と孫甜甜(04年五輪の金メダリスト)、卓球選手の張怡寧(04年五輪の金メダリスト)、ボクサー選手の鄒市明(04年五輪の銅メダリスト)、南京軍区士官の陳列周(洪水の中で100余人の命を助けたことで、「全国義勇の英雄」に称えられた)など。フェンシング選手の譚雪(04年五輪の銀メダリスト)は、23歳の若さで最年少の党代表となった。

「17大」の代表の年齢構成は、さらに合理的になっている。「16大」の代表中、55歳以下は63.2%を占めていたが、「17大」では、この比例は70.4%まで上がった。また、「17大」の党代表の中で、短大以上の学歴を持っているのは全体の93.3%を占める2068人に達し、「16大」より1.6ポイント向上した。

「チャイナネット」2007年10月16日

 
 
 本社:中国北京西城区車公荘大街3号
 人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。