楊自会 家族を愛するように職場を愛す

楊自会は湖北省宜昌市環境衛生事務所の公衆便所管理所に勤めている。公衆便所管理所が開設した「労働模範ホットライン」のことを尋ねると、彼女は話し始め、話はなかなか終わらない。

2001年の初め、宜昌市人民代表大会の人民代表が「市街地で汚水が外へ溢れ出し、市民の生活に影響を及ぼしている」と意見を述べた。楊さんはこの問題を解決するため、「便所掃除サービス・ホットライン」を開通して、一日24時間、市民にサービスを提供し始めた。

楊自会は、自分の携帯電話の番号をホットラインの電話番号として市民に公表し、頼みがあればそれに必ず応じた。2004年の元日の午前零時15分、北門にある工商銀行の宿舎に住む住民から「助けてほしい」との電話を受けた。「家のモップの頭が便器に落ちて、流れなくなってしまった」と言うのだ。親戚の家で一家団欒の時を過ごしていた彼女はすぐ、息子に自転車で自分を管理所に送らせて、当直の係員に修理道具を持って住民の家にすぐに行かせた。こうしてたちまちに住民の難題は解決した。

ホットラインが開設されてから6年、楊自会は、公衆便所管理所の職員全員を率いて、5000回以上の救援要請の電話を受け付け、延べ8万人以上の市民にサービスを提供した。このうち独居老人や身体障害者、革命烈士の遺族への無料奉仕は1000回以上にのぼった。

公衆便所をきちんと管理して、市民に、衛生的で便利な環境を提供するため、楊さんはいろいろと知恵を絞った。今、夷陵広場にあるどの公衆便所も、きれいでいやな臭いがまったくしない。

公衆便所管理所の事務部門は、公衆便所の管理、掃除サービスなどの各業務に管理制度を設け、仕事の手順や基準に基づいて規則正しく業務を実行するだけでなく、マイクロコンピューターによる管理も実現した。現在、宜昌市のどの公衆便所も、その記録が電子化されており、補修、消毒、使用料、水道と電気のコストなどがにここに分かり易く記録されている。

楊さんと公衆便所管理所職員全員の努力によって、2001年、宜昌市の公衆便所は、この業界のトップを切ってISO9002を認証取得した。2004年、公衆便所管理所は自ら「公衆便所のネット地図」を設計・制作し、公衆便所の位置などのデーターや資料を「三峡ホットライン」ネットに公表した。また『旅行交通地図』にも公衆便所の場所を標示し、観光客がこの地図を見てトイレを見つけることができるようにした。

2005年、北京零点調査会社が全国31の大中都市の公衆便所の衛生状況を調査した結果を発表したが、宜昌市市街区の公衆便所は「もっとも良い公衆便所のトップ8」にランキング入りした。

人民中国インターネット版 2007/10/17

 
 
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