中国の貧困削減成功が世界の貧困削減を加速

中国が過去数十年間の貧困削減の成功によって、世界の貧困削減プロセスを加速し、世界の貧困削減事業に積極的な貢献を果たしたことが、国務院貧困扶助開発指導チーム弁公室が17日に発表した「中国貧困扶助開発報告」で明らかになった。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

同報告は15回目の世界貧困撲滅デーにあたる17日に開幕した国際シンポジウム「貧困に関心を持ち、行動を」で発表された。40カ国余りの官僚、国際機関・非政府組織の代表、研究者ら計400人余りが、中国の貧困削減の経験と成果への理解を深め、世界の貧困削減問題を討議し、国際貧困削減の経験の交流と協力を推進する。

報告は、世界銀行の1990~2002年の最新の貧困データに基づき「1日1ドル以下」の基準を適用。中国の貧困人口が1億9500万人減少した一方、世界全体の減少数は2億700万人で、中国の割合が90%以上に達することを指摘している。

また「中国は今も世界の貧困削減事業の積極的な参加者」と強調し、中国政府と国連開発計画(UNDP)などの国際機関が、05年5月に北京に設置した中国国際貧困扶助センターを舞台に、世界の貧困削減のための人材養成・交流・研究を積極的に進め、計58カ国・191人の中・高級貧困対策係官を養成し、国際貧困扶助交流会議を相次いで7回開催し、約100カ国と国際機関の貧困対策係官・実務要員を中国に招き、貧困扶助経験の交流・学習・考察を進めたことを紹介している。

現在世界には、1日1ドル以下で生活する絶対貧困人口がなお10億人いる。食べ物が不衛生、あるいは十分な食べ物がないために正常な労働や健康な生活を営めない人々は約8億人いる。

中国の農村では、衣食が満たされない人々は1978年の2億5千万人から2006年末には2148万人に減り、貧困発生率も30.7%から2.3%に下がった。低所得層は2000年の6213万人から2006年には3550万人に減り、農村人口に占める割合は6.7%から3.7%に下がった。

「人民網日本語版」2007年10月18日

 
 
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