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財務部の陳冬霞さん |
ふつう、蒸しまんじゅうである包子には、「発麺」を用いる。発麺とは、小麦粉をこね、発酵させた生地のことで、その食べ物は、ふっくらとしてやわらかい。
包子には、もう一種ある。発麺をつかわず、「タン麺」を用いるものだ。タン麺とは、小麦粉を熱湯でとき、こねた生地のことである。発麺の食べ物のようにやわらかくはないけれど、しっかりとした歯ごたえがある。中国の人々は、このフフ麺を用いて具をのぞかせた蒸し物のことを、とくに「焼麦」(シューマイ)と呼んでいる。
焼麦の具は、いろいろと選択できる。たとえばニラと卵、ニンジンと春雨、シイタケと青菜、もち米と豚肉などがあり、それぞれの好みによって決められる。豚ひき肉とエビをつかった焼麦を、本社財務部の陳冬霞さんが教えてくれた。
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小麦粉に熱湯を加える |
具をよく混ぜ合わせる |
焼麦の皮に、ひだを作る |
花を作るように包む |
@小麦粉に約200CCの熱湯を加え、硬すぎず、やわらかすぎず、ほどよい硬さになるよう、よくこねる。
Aボールの中に、豚ひき肉、むきエビのたたき、みじん切りにしたニンジンとネギ、おろしたショウガ、料理酒、薄口しょうゆ、ゴマ油、塩、お好みで化学調味料を入れ、よく混ぜ合わせる(エビを加えるので、おいしさがアップします)。
B@の生地は、50個ほどに切り分け、小さな麺棒をつかって、直径約10センチ、厚さ約2ミリほどの大きさの皮を作る。
C皮をのしながら、具を包む。包み方はカンタンで、適量の具を皮の中央にのせたら、それを包むように、周りの皮をしぼり上げる。ひだを合わせるように、軽くしぼればOK。見ばえがよくなるように、具を少しのぞかせるのがポイントだ。
D蒸気のたったセイロにCを並べ、15分ほど蒸せばできあがり。
きれいに包んだ焼麦は、花のような愛らしさ。「家庭の味」の焼麦を、ぜひ、お試しください。
【ポイント】
★焼麦の皮をのすときは、外側にひだを作るのがポイントだ。真ん中が四角形になった「走槌」と呼ばれる麺棒をつかえば、カンタンに焼麦の皮をのすことができるだろう。
今では、走槌をつかう家庭は少なくなった。ふつうの麺棒でひだを作るには、いささかの技術と根気が必要だ。
[材料](4人分)
小麦粉……………………400g
豚ひき肉…………………200g
むきエビ …………………100g
ニンジン …………………200g
ネギ………………………50g
ショウガ …………………20g
料理酒 ………………… 15cc
薄口しょうゆ ……………20cc
ゴマ油 ………………… 40cc
塩 ………………………適量
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