温総理の訪韓・訪日について 外交部長談話(1)

  温家宝総理は4月10日〜13日、招請に応じて韓国と日本を公式訪問した。以下は温総理と旅程を共にした李肇星外交部長が、同行記者の取材を受けた際に語った主な内容。

  一、政治的相互信頼の増強、2国間関係の健全で安定した発展を促進

  今回の訪問で、中韓の全面的協力パートナーシップがより深まった。今年は中韓国交樹立15周年にあたり、中韓交流年でもある。中韓両国はこれを契機に、戦略的疎通を深め、互恵協力を促進し、共同の利益を拡大し、中韓関係の新たな発展を引き続き促していくべきだ。韓国首脳は「韓中はすでに全面的な協力パートナーになっており、両国関係の発展目標は同じであり、温家宝総理の今回の訪問は両国の関係をさらに高いレベルへと引き上げた」と述べた。 

  温家宝総理と安倍晋三首相は中日の「戦略的互恵関係」構築の内容について共通の認識に達し、両国の協力分野を明確にした。

  安倍首相は、今回の温総理の訪問は両国関係が新たな一歩を踏み出すきっかけになると述べ、両国は相互信頼関係を確立し、首脳や各界の人々の往来を保ち、政治・経済という両国関係発展の両輪を引き続き力強く回すことで、日中関係を新たなレベルに引き上げることが必要だと表明した。日本は真剣な態度で歴史に向き合い、平和発展路線を堅持し、台湾問題では日中間の3つの政治文書の原則と精神に今後も従い、「台湾独立」を支持しないと示した。東中国海の境界線問題について、温総理は「どんなことでも最初が難しい」と述べ、双方は理性的な対話を通じて解決するべきだとした。双方は東中国海を平和・協力・友好の海とする方向を堅持し、互恵の原則で共同開発を進め、交渉プロセスを加速することで合意した。

  温総理は今回の訪問でひとつの明確なメッセージを伝えた。すなわち「中日の友好協力関係の発展は、時代の潮流に沿うものであり、両国民共通の願いに符合する」というものだ。

 
「人民網日本語版」2007年4月14日
 
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