第4回6カ国協議、大切な一日に

 

北京で行われている朝鮮半島の核問題をめぐる第4回6カ国協議は、今日で10日目に入りました。各国は共同文書の内容についてまだ合意に達していません。しかし、各国は、「中国側が2日提出した第4次の共同文書草案の合意のため、引き続き努力する」と表明しました。従って4日は大切な一日だと見られています。

 各国は4日午前二国間交渉の形で第4次の共同文書草案を討議した後、二国間交渉の具体的な状況を見て、団長会議または全体会議を行うかどうかを決めます。

 3日午前、各国は第4次の共同文書草案をめぐって、長時間にわたる二国間交渉を行いました。この二国間交渉は午後まで続いて開かれたため、午後3時開催予定の団長会議は行われないままでした。それは、各国が共同文書の内容に合意できなかったためです。当日夜から、今回会談の主催国である中国は、引き続き斡旋活動を展開しています。中国は、朝鮮とアメリカ代表団とそれぞれ二国間交渉をし、共同文書草案の内容について意見を交わしました。しかし、深夜になってもずっといいニュースが出てきませんでした。

 今討議中の共同文書には、各国が期待を寄せています。共同文書草案をめぐる討議は数日間連続して行われています。中国側が相次いで4つの草案を打ち出しましたが、各国が合意に達していないため、最終的な共同文書はまだできていません。

 アメリカ代表団のヒル団長は、3日「第4次の共同文書草案には、有益な内容がたくさん入っていることから、協議の達成に役立つ。これは最後の共同文書草案となるだろう。アメリカ側は3日夜朝鮮と二国間交渉をしていませんでした。4日にはアメリカと朝鮮が交渉する予定がない」と述べました。これに先立って、ヒル団長は、「アメリカ政府は、中国側が打ち出した第4次共同文書草案に合意した。今回会談はすでに最後の段階に入った」と示しました。

 国内事務で一時帰国したロシア代表団のアレクセイエフ団長は3日、「今回の6カ国協議では成果をとることを期待する」と表明しました。日本代表団の佐々江賢一郎団長は、当日「いよいよ大詰め。全力を尽くしたいが、多くは朝鮮の出方による。まだ最終的な姿は見えていない」と語りました。

 もし各国が共同文書草案について意見の一致に達するなら、文書は共同声明の形で発表するということです。これは6カ国協議が始まって以来調印する初めての共同声明となります。しかし、朝鮮とアメリカ両国は互いに信頼しておらず、朝鮮問題も予想以外に複雑であるため、各国は共同文書に合意することはとても難しいことです。現在各国の討議の中心となる問題は、朝鮮半島の非核化問題です。このことから、今回6カ国協議で共同文書を達成できるかどうかは予測できません。しかし、専門家からは「結果はどうなるかは別として、続いて討議を行うことはいいことである。このことは、各国が討議することを期待し、討議に自信を持っていることを表した」と言う意見が出ました。

                       「CRI」より 2005年8月4日