第四回六カ国協議

 

13日間にわたって行われてきた朝鮮半島核問題について話し合う第四回六カ国協議は昨日(7日)、臨時休会を決め、第二段階の交渉は今月29日からの一週間内に再開することになっています。

 今回の六カ国協議の議長を務める中国代表団の武大偉団長は7日午前行われた団長会議の後で、議長声明を読み上げて、「各国代表団が帰国し、各国政府に会議の情況を報告し、各国の立場をさらに研究し、現存する食い違いを解決するため、我々は臨時休会を決めた。休会期間中、各方面は意志疎通と協議を続けており、次の段階の交渉は8月29日からの一週間内に行われ、その具体的な期日は別途の交渉で決める。この六カ国の代表は六カ国協議のプロセスを引き続き推し進めるため尽力していきたいとの考えを改めて示した」と述べました。

 武大偉団長はまた、「臨時休会は朝鮮半島非核化問題の解決にとって、必要なもので、六カ国が会議の再起動に同意したことは、意見の食い違いを恐れることはなく、その解決の能力を持っていることを物語っていると指摘しました。

 今回の六カ国協議は7月26日から始まり、すでに13日間経ち、2003年の第一回六カ国協議開始以来の会期総日数を越えました。その期間中、各国の代表は数十回もの両国間か、多国間の交渉を行い、朝鮮半島の非核化問題について突っ込んだ意見交換を行い、特に、中国側が提示した共同文書の草案について真剣かつ入念の交渉を行い、相互理解を深め、食い違いを縮めました。武大偉団長はこれについて、「過去の13日間、六カ国は朝鮮半島の非核化目標の実現のために積極的に努力し、今回の会談で達成した共通の認識は前の三回が及ばないものだ」と述べました。武大偉団長はさらに、「この六カ国の代表は、平和方式による朝鮮半島非核化の実現が六カ国協議の目標だと重ねて表明したほか、これについての共同文書を発表することに同意した。会議は文書の内容について、突っ込んだ有意義な交渉を行い、多くの共通した認識に達成した」と述べました。

 六カ国協議の議長国として、中国政府は今回の会議の進展を推し進めるため積極的に努力していました。会議期間中、中国代表団は各代表団と頻繁に交渉し、各自の立場を協調しただけではなく、特に、各方面の意見に基づいて、7月30日に初めての共同文書の草案を提示し、その後、六カ国の代表が何回も討議した上で、それを修正し、根気、誠意、責任感を示し、各国代表の高い評価を得ました。これについて、韓国代表団のソン・ミンスン団長は、「中国側は今回の会談の成果のため尽力してきたと思う。各方面の立場を考え、共同文書の草案を作る面でも、会談の円満な進行を推し進める面でも、よい役割を果たした。中国側はこれらの役割を引き続き果たして行くよう期待している」と述べました。

                           「CRI」より 2005年8月9日