データで見る中国

★ 国家統計局によると、今年1〜4月の4カ月間に全国で生産された自動車は合計104万9000台で、前年同期比23.1%増だった。うち乗用車が26万7900台で、同27.6%増。とくに4月は乗用車の生産が9万台に上り、同50.5%増を記録。これは中国で過去十数年において、最高の伸び率となった。(『経済日報』)

★ 今年4月までに、中国政府が設立を認可した外資系企業は39万8900社あまり。契約された外資は7765億ドル(1ドルは約120円)、実際に利用された外資は4093億ドルに上る。
 また外資系企業の労働人口は現在、2300万人に上り、都市部の労働人口の10%以上を占めている。(『北京現代商報』)

★ 中国社会科学院の最新刊『人口と労働のグリーンブック』は、「中国のWTO(世界貿易機関)加盟後、長期的には毎年200万〜300万人の就業の増加が見込める。しかし短期的には都市部と農村の失業者が300万〜400万人増加する」と予測している。(『北京現代商報』)

★ 「西電東送」(西部の電力を東部へ輸送する)プロジェクトの送電線路のうち「中路輸電通路」がこのほど、全面的に完工した。これにより、四川二灘水力発電所の電力を主とする四川省全体の電力「川電」のうち、15億キロワット時の余剰電力が東部へ送られはじめた。川電の送電線は全長2200キロ、四川、重慶、河南、湖南、湖北、江西、江蘇、浙江、安サユ、福建、上海など11の省と市を通過する。この11の省と市の年間電力使用量は、全国の同50%以上を占める。(『中国青年報』)

★ 中国のIT(情報技術)産業は、国民経済における一番の支柱産業であり、輸出においても第一位となっている。今年1〜4月、IT産業は(販売収入が)18.6%ずつ増加し、全国の製造業のトップを占めた。販売収入は2638億元(1元は約15円)を記録した。(『中華工商時報』)

★ 今年1〜3月、中国の広告産業は32億ドルに達し、中国は世界の広告市場において最も急速に発展した国の一つとなった。
 中国の今年第一四半期の広告投資額は、昨年同期比32%の増加。うち、シャンプーやリンスなどのコスメチック用品と、子ども用薬品の伸び率が最大だった。また、広告投資額のトップに位置したのは、ビタミン、漢方などの栄養補助薬品。投資額トップ10の広告主は、すべて中国企業が占めた。(『中華工商時報』)

★ 第2回「全国国民の閲読・購買傾向の抽出調査」がこのほど行われ、中国人の自費による書籍購読率は1999年の46%から2001年の53.7%に上昇、雑誌の購読率は同47.8%から60.2%に上昇した。

 これは中国人の書籍・雑誌の消費が、公費から主に自費へと切り替わったことを示している。人々に人気の書籍は、依然として文学と総合の分野だが、経済分野も2年前の第8位から第3位へと躍進している。(新華社)