データで見る中国

★ 中国の環境保護産業の総生産は2005年、2000億元(1元は約15円)に達する見込み。うち、環境保護設備(製品)生産が550億元、資源の総合利用生産が950億元、環境サービス生産が500億元と見込まれている。(『経済日報』)

★ 中国は、すでに世界有数の時計生産国となっている。腕時計の輸出量は、世界の総輸出量の76%を占め、その他の時計(置時計・掛け時計など)の輸出量は、同86%を占める。(『北京晩報』)

★ 中国人の食物消費の割合が明らかな改善を見せている。2000年の穀物消費は一人あたり206キロで、これにより、食物消費における穀物の割合は55%へと下降した。一人あたりの食物消費は、野菜が110キロ、砂糖7キロ、肉類25.3キロ、卵類11.8キロ、乳製品5.5キロ、水産物11.7キロだった。(新華社)

★ 中国衛生部(省庁にあたる)が発表したデータによると、1985年から2001年、中国の同性愛によるエイズウイルス感染者数は、中国全体の感染者数の0.2%であることがわかった。専門家によると2000年末、中国のエイズウイルス感染者は60万人を超えており、うち1万人が同性愛による感染者であると測定されている。(新華社)

★ 中国が2000年に定めた「貧困」レベルは、一人あたりの年収が635元。これにより推定される中国の貧困層は3000万人。(新華社)

★ 北京市統計局が家庭内の教育費について調査したところ、子ども一人あたりの教育費は年に8042元で、中学校教育に6万5000元、高校教育に8万5000元、高等専門学校教育に10万7000元、大学(学部)教育に16万元がそれぞれかかるという。(『北京晨報』)

★ 上海の小学校3校でこのほど行われたテスト調査で、孤独を感じる「孤独傾向」が20%の子どもに見られたほか、実際に孤立している「排斥児童」も5〜6%を占めたことがわかった。一部の小学生は、集団に受け入れられない孤独感にさいなまれているようだ。(『中国婦女報』)

★ 中国人の寿命が延びて、核家族化が進む中で、「空巣」(独居老人)家庭がますます増えている。浙江省の例を見ると、同省の100歳以上の老人は1953年にわずか3人だったのが、現在では同489人へと増加。1戸あたりの人数は90年代に3.46人だったのが、現在は同2.65人に減少した。高齢者と同居する家庭に対し、「空巣」家庭はその59.3%を占めた。もはや社会問題となった「空巣」家庭は、各方面から重視されている。(『中国青年報』)

★ 北京で昨年11月初めに行われた「中国定期刊行物展」によると、中国の定期刊行物は8725種に上り、その内容は生活、社会、科学、軍事、文学、教育など多岐に渡る。うち刊行物100種近くの印刷総数は25万冊以上。昨年の傾向としては、ダイジェスト化が進み、読者が低年齢層化した。今後はさらに「実用、実際、実利」的な発展が予測されている。(『北京晨報』)