このほど、国家林業局全国野生動物研究及び発展センターと、イギリスの「中国トラを救おう」国際連合会、南アフリカ中国トラプロジェクトセンターは、共同で中国トラ(別名・華南トラ、学名・panthera
tigrisamoyensis)の野生回帰計画に関する協定を結んだ。これは、中国初の国境を越えた協力によって、絶滅の危機に瀕する動物の保護プロジェクトである。
この協定によると、中国に中国トラの保護モデルを確立するために、南アフリカの野生動物保護管理の経験を活かし、中国トラの実験的な自然環境保留地区を作り、その区域内に自然植生と動物群落を回復させる。同時に、スタッフが動物園の幼い中国トラを選び、南アフリカのネコ科動物の野性化の経験を参考に、捕食の方法を教えていく。これらの野性化訓練が終わり、野生環境での生存能力を備えた中国トラは、自然環境保留地区に送られ、他の野生動物と共存する環境に戻す。
全計画への資金提供は、「中国トラを救おう」国際連合会の本部が直接行う。プロジェクトの責任者によると、この新モデルは、福建省竜岩梅花山中国トラ野性化計画と歩調を合わせて進められる。順調に進めば、野性化に成功した中国トラは、2008年の北京五輪に合わせて、はじめて野生に還す計画だ。(新華社)
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