日本の佐世保南高校が
600冊の図書を贈呈

 
 日本語や日本文化の勉強に役立ててほしい――。修学旅行で北京を訪れた長崎県立佐世保南高校(神田敏輔校長)の生徒や教師たちがこのほど、北京の名門大学・外交学院に日本の図書約600冊を贈った。

 北京市内のホテルで開かれた贈呈式には、同高校の生徒代表をはじめ神田校長や教師らが、また外交学院からは日本語学部の李濯凡主任や学生ら合わせて約30人が出席。神田校長は「日本の歴史や文化を知ってもらおうと、生徒たちが一人2冊ずつ持ってきました。これを機に友好関係が深まることを期待しています」とあいさつ。李主任は「贈呈式は3回目を迎え、これまでに約2000冊の本が贈られた。蔵書は学生たちの勉強に大変役立っています」と感謝の意を表した。

 図書の贈呈は、元・佐世保南高校教諭の福江正人氏が、現在は外交学院客員教授として日本語を教えている縁で2000年から始まった。今回贈られた本は、国語辞典や便覧をはじめ『伊豆の踊子』『銀河鉄道の夜』など、高校生たちの愛読書。外交学院3年生の岳林・さんは「こうした本のおかげで日本理解が深まった。これからも中日友好のために努力したい」と流暢な日本語で、喜びを語っていた。(写真・小林さゆり)