羊年に羊の剪紙封筒が人気
 
 

 北京唯一の剪紙専門の展覧室である劉ネヘ剪紙屋では、今年の干支である羊にちなんで、羊の剪紙による封筒を作成した。これらの封筒には、伝統的な「三羊(陽)開泰」(春が巡ってきて、万物が生気に満ちあふれる)、「富貴吉羊(祥)」(豊かになり、吉祥を願う)といった吉祥の意味を込めた。素朴ながらも精緻な剪紙芸術を広めるための新たな試みである。

 剪紙は、悠久の歴史があり、庶民層に受け入れられてきた地域性の強い民間芸術である。中国民間剪紙研究会は、剪紙をユネスコ(国連教育科学文化機構)の世界人類無形文化遺産として申請中である。劉さんは、とても活動的な剪紙芸術家で、子どもや愛好者に剪紙を教え、剪紙芸術の国際交流活動に参加し、長年、その技術を広めようと努力を続けていている。彼女の『手工剪紙練習と装飾図案』などの書籍は、図案デザインと技法を丁寧に紹介していて、剪紙芸術の普及に大きく貢献している。