朴樹扮する張揚と、夏雨扮する高挙の2人が、講堂の屋上から望遠鏡で新入生を観察していて、きれいな女の子を見つけた。彼女は周迅扮する歓子だった。張揚は歌手で、当時まだ大学生だった高挙と一緒にバンドを組んでいた。のちに3人はそれぞれ恋人となり、歓子は平日は張揚と、土曜日は高挙とデートをするようになった。愛情と友情のため、彼らはユートピアのような理想的な生活の中で、激情、愛情、友情、落胆などを味わった。歓子が卒業し、3人はそれぞれの道を歩み、過去のことには触れないという誓いを立てた。
映画の後半で、3人はまた出会う。二度と当時を振り返らないと約束していたが、青春の喜びや傷みが、彼らの生活に再び波を起こす……。
『那時花開』は、北京喜洋洋文化発展公司によって製作された。高暁松監督は、映画とは縁のなかった有名な音楽人である。主演の一人である朴樹も、音楽界で名の通った人気歌手である。そのため、映画で使われた音楽は、観客に訴える力がある。音楽人の視点で作られた映画だからだろうか。自由自在で非現実的で、独特で個性豊かな作品になっていて、映画評論家から、「中国で最も美しい都市映画で、最新鋭の実験映画」という賛美を受けている。
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