上海、全国に金融サービスを
提供する方針を提出


 新華社情報上海3月30日発 上海はこのほど、国際の金融センターを建設するとともに、全国の各地に金融サービスを与える方針を固め、全国をカバーするサービスレベルを高める狙いだ。

 吉暁輝・上海市政府副秘書長は27日、中外金融機構94社からなる上海市銀行同業界公会第10回会議に出席した際、「上海は国際の金融センターの目標をめざして、金融業を柱とした近代的サービス業を発展させるとともに、サービスの全国化レベルを高め、製品のサービス、商品の流通サービスを拡大するうえに、全国各地に金融サービスを提供する必要がある」と発表した。これは上海が門戸開放をめざす金融市場と製品システムをおおむね築き上げた後、金融サービスの輸出に目処を付け、潜在力の大きい国内市場の開拓を遂行したうえで、国内外の金融市場を結びつけ、上海の金融センターと開放都市としてのサービス機能を迅速に強めていることを意味する。

 上海は今後5年内に国内の金融センターとしての地位を一層強化し、国際の金融センターへまい進するプロセスを加速する目標を打ち出した。

 上海市政府は最近、2方面に手をかける構えだ。国の金融監督管理部門と協力して金融監督管理を進め、金融の改革革新を促進、金融分野の門戸開放を着実に支え、金融市場の機能を一層拡大するうえ、金融安全措置の強化に力を入れ、金融投資環境を整える。なお、個人と企業の信用システムを含む社会信用システムの構築を進め、金融の情報化を後押しし、金融人材戦略を全面的に実施、各種類の金融機構を上海に誘い、共同の発展と繁栄を図る。(新華網より)2003/3/31