甘粛省に根付く日本の開発援助

蘭州市で建設が進められている汚水処理場
黄河から揚水する景泰川灌漑施設。用水量計測や
水門遠隔操作などに日本の技術協力が使われている
パソコンや視聴覚機材などが整備された蘭州民族中学

 在中国日本大使館はこのほど、中国国内メディア、北京駐在の日本メディアを招き、日本政府が中国国内で実施している経済協力事業の視察を行った。日本の政府開発援助(ODA)の現状を広く知ってもらうのが狙い。甘粛省蘭州市周辺を中心に、ガス供給パイプラインや汚水処理施設、農業用灌漑施設などの協力対象事業を現地政府代表らとともに回った。

 今回視察した対象は、都市ガスパイプライン敷設、下水処理施設新設、上水道施設建設など蘭州市環境整備事業(有償77億円)、蘭州民族中学への学習機材提供(無償7億2千万円)、甘粛省白銀市景泰川灌漑区の大型灌漑事業節水モデル計画への技術協力など。最近の日本からの協力対象は、環境、教育分野などに重点が置かれているのが特徴となっている。

(「人民網日本語版」より)2003/3/31