長江の航路標識、インテリ化監督管制実現


 このほど、長江武漢航道局と武漢大学GPS工程研究センターが共同研究製造していたインテリ化航路標識監督管制システムが完成し、4月から、まず武漢長江大橋橋区航路に使用され、逐次長江全航路に普及拡大使用される。

 『湖北日報』によれば、現在、航路標識が正常に機能しているか否かの確認は巡視艇を派遣して定期検査を行い、専従者が望遠鏡で視認する方法が採られている。この方法は効率が悪いばかりではなく、故障発生後の対応も緩慢である。

 新式のインテリ化航路標識システムはこのような現状を一変させるもので、現有の航路標識に電子モジュールを取り付けることにより、航路の座標、電池の電圧、照明の照度などのデータを間歇通信方式で陸上管制室に定時発信させ、当直業務員はコンピュータにより即時に航路標示の状態を監督測定することが出来る。航路標識の位置変化が設定値より大きい場合、電池電圧、航路標識灯照度が異常な場合は自動的に警告を発する。

 大橋水域は航路がやや狭く、水流の流速が速く、水位の変化が大きい。航路標識が移動してしまったり、流失或いは正常に発光しない場合、船舶の橋通過は危険である。このため、この新システムは4月からロット生産された後、まず武漢長江大橋、長江二橋橋区の航路に使用されることになった。

(「チャイナネット」より)2003/04/03