WTO新ラウンドについて談話 商務部


 商務部の呂福源部長は31日始まった「世界貿易機関(WTO)のアジア・太平洋地区の貿易政策に関する研修講座」で、2001年末に新ラウンドへ移行したWTO閣僚会議について、「各国の立場に大きな開きがあるため、交渉開始後の進展は順調ではない」と指摘した。特に公衆衛生や知的財産権問題、発展途上国への差別待遇など、発展途上国の利益と密接につながる議題について「問題の解決が遅れており、大変憂慮している」としたうえで、「新ラウンドが真の意味で発展するかどうかは、多角的貿易体制の未来にかかわる」と強調した。
メキシコのカンクンで今年9月に開かれる第5回WTO閣僚会議では、交渉に対する中期的な審査・評価が行われ、その他の議題について交渉が開始されるかどうかが決定される。呂部長は同会議について、「WTO加盟国、特に主要先進国は責任ある態度をとり、発展途上国の要求を真剣に考えて欲しい」との希望を表明した。

(「人民網日本語版」より)2003/4/3