北京・上海など、
会議・指導者の活動を報道規制


 各省(自治区、直轄市)ではここ数日、会議や指導者らの活動に関する報道を削減しようという動きが起きている。これらの報道が新聞の一面で扱われたり、テレビのゴールデンタイムで放送されたりするのを最小限に抑え、庶民の活動にも光を当てようという方針だ。

 北京市政府は北京市傘下の報道メディアに対して、会議の見直しと指導者の活動の報道に関する指導案を制定した。指導案では(1)同市で開かれる重要な会議について、「北京日報」と北京テレビでの報道に際しての文字数や時間を厳しく規制すること(2)市委員会、市人民代表大会、市政府、市政治協商会議の代表らが参加する活動を、関連メディア全体で1本のニュースにまとめて、別々の報道を避けること(3)会議や活動に参加した指導者の名簿の発表はできるかぎり省略すること――などが盛り込まれた。

 また上海市は(1)市委員会の主要な指導者が参加する重要な会議では、会議や活動の意義そのものを報道すること(2)市指導者が参加する日常業務や調査研究について、普段は報道しないこと(3)市指導者が参加する業務や活動に対して、活動そのものの報道価値を重視し、指導者個人を強調しすぎないこと(4)報道各社は記者に対して、丁寧な取材を行い、会議や指導者の話の中から情報を得るよう推奨し、編集担当者には、紙面処理分野で新たな試みを進めるよう指導すること――などを規定した。

(「人民網日本語版」より)2003/4/3