チベット自治区は今年、道路整備に昨年をやや上回る35億元の資金を投入する。総延長889.92キロの道路を建設し、14の郷と72の行政村の交通問題を解決する計画。
チベット自治区交通庁は西部大開発を契機に、統一的な計画を策定し実効性を求める方針に沿って、11の大型道路の改修や拡張工事を重点的に行うほか、各県を結ぶアスファルト道路や郷・村レベルの道路建設など、交通インフラ整備に力を入れてチベット経済・社会の発展を支援していく。
実施する重点プロジェクトは、区都・ラサとコンガ空港を結ぶ道路の改修・拡張工事、中国・ネパール道路の曲水大橋からシガツェ・大竹か区間の整備、雲南・チベット道路の角篭ハ大橋の建設、新疆・チベット道路の終点から紅土大坂に到る区間の改修など11件。また古都・江孜県―康馬県、曲水大橋―浪か子県、夏曲か県―比如県など各県を結ぶ道路をアスファルト舗装するほか、一部辺境の県に国境警備用の道路を建設する。また桑日県―曲松県、那曲県―夏曲か道路の舗装工事の前期作業も急ピッチで進めていく。
建設計画を達成するため、自治区では(1)交通関連企業の改革をさらに進める(2)保守・点検体制の改革を引き続き推進して、道路面の耐久性を増強する(3)応急修理体制を整えてスムーズな通行を確保するとともに、農村での保守・点検方法を確立して管理水準を高める(4)陸上運輸業の発展を引き続き推進し、業界市場の秩序を整備・適正化して、輸送の安全を確保していく方針。
チベット自治区は2002年の道路建設に前年比88.9%の34億元を計上しており、これまでに同133.3%増の28億元を消化。投資規模、プロジェクト件数ともに過去最高を記録した。
(「チャイナネット」より)2003年4月3日
|