天津市、南疆海岸の埋立地を
拡張へ・造成面積は約50平方キロ


 天津市は南疆海岸の埋立地を拡張する工事に着手する。第1期工事は20平方キロ。総工事費は18億元、最終造成面積は約50平方キロで、臨港工業地区として活用する計画。

 埋め立て工事は海河河口の南、南疆港や南疆貨物物流センターが隣接する南疆海岸で行われる。北は海河の大沽沙水路、西は海防路までとし、東は海湾へと延びる。海防路からは6.6キロ、南北の長さは3.8キロ。年内に10平方キロ、再来年にさらに10平方キロ造成し、3年以内に完成する予定だ。

 今回の工事では新技術、フィルムバッグ固体化吹き充填法を採用。特殊なバッグを海泥のなかに充満させ、固体化剤を添加し海泥を固体化して陸地を積層する工法で、従来の水中に石を敷き詰め、土を埋める方法に比べ資金を大幅に節減できる。新工法はすでに実証済みで、現在、試験的に進められている。

 天津市にとって海岸の埋め立ては、エチレンプラントや大型石油精製所、海水淡水化プロジェクトといった大規模プロジェクトの導入など、発展に向けた総合戦略として不可欠。同市は新臨港工業基地を活用して経済成長を牽引していく方針だ。

(「チャイナネット」より)2003/4/3