農業部が農村労働人口の流動情況について行った調査によると、農村部以外で働いている農村労働者は昨年9400万人を超え、一昨年を470万人上回った。出稼ぎ労働が農村人口にもたらした収入増加は1人当たり43.5元となり、農村人口の収入増加部分全体の42%を占めた。出稼ぎ労働は、農村人口の収入増の重要な手段となっている。
中国の農村労働人口は4億8千万人で、うち3億2千万人が農業に従事している。現在の情況では、農業生産が必要とする労働力は1億7千万人程度で、1億5千万人が余剰労働人口となっている。
昨年の出稼ぎ労働者9400万人は、別の県、省へ移動するケースが大部分で、中でも省を越えた人口流動が増えつつある。また、出稼ぎ労働者に同行する非労働者も2千万人余りに達しているため、農村からの流動人口は全国で合計約1億2千万人となり、日本の総人口に匹敵する。農村からの出稼ぎ労働者の収入は合計約5278億元、うち3274億元が仕送りなどで実家に送られた。
( 「人民網日本語版」より)2003/4/3
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