中国甘粛省の敦煌研究院と世界各地の博物館・図書館は現在、アメリカのアンドリュー・W・メロン基金会との協力で、敦煌石窟の壁画とそれに関する芸術・文献保存のために、高画質のデジタル画像を製作、学術的にデジタル記録をする「メロン国際敦煌文書」のプロジェクトを進めている。
プロジェクトの重点は、先進技術を駆使して、敦煌石窟の芸術を記録すること。同研究院は現在、アメリカのノースウエスト大学の専門家との協力で、先進的なデジタルカメラを使って22の洞窟の壁画と彫塑を撮影、デジタル画像化している。
デジタル画像は、観覧者が洞窟にいるようなリアル感を覚え、洞窟内もぐるりと見渡せる。洞窟内の建築や彩色塑像、四方の壁に描かれた壁画などあらゆる作品がハッキリと見える。
また、敦煌研究院と国外で敦煌関係資料を収蔵する機関は、メロン基金会に同プロジェクトを行う権利を与えた。「敦煌文書」は学術的なデジタル記録であり、文化財保護と他分野の学者のために、敦煌芸術関係の情報をもたらしてくれる。(新華社)
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