小中学校の環境美化計画に
日本が無償資金協力を

 
 中国文化貧困扶助委員会と全国少年工作委員会、中国少年児童新聞出版総社などが国内で進めている「手をつなごう地球村環境美化計画」に資金的な協力をしようという、駐中国日本大使館の「草の根無償資金協力」の署名式が2003年2月20日、北京の人民大会堂で行われた。

 同計画は、中国文化貧困扶助委員会らの呼びかけにより、1997年から中国の小中学校で進められている環境保護活動。学校の中に「地球村」という組織をつくり、教師や指導員のサポートのもと、児童自ら「小村民」、「小博士」、「小記者」、「小会計」などの役割を分担、全校を挙げて分別ゴミの回収や環境保護の啓蒙などの活動を行っている。

 また、回収活動などで貯めた資金は、貧困地区の教育支援に役立てている。

 今回は、日本大使館が「草の根無償資金協力」を通して、環境保護図書や関連設備などの購入資金約20万ドルを援助した。図書や設備は「地球村」の活動を行っている北京や天津、青島の300校の小中学校に贈られる予定だ。

 「地球村」への日本大使館の無償資金協力は、99年、2000年に次いで今回が3回目。署名式に参加した北京の小学生代表は「活動に参加したおかげで環境保護への関心が高まり、知識もたくさん増えました。日本大使館のご援助に心から感謝します」と喜びを語っていた。