舞台・イベント

 国際交流基金及び中国対外演出公司は3月、日中友好平和条約締結25周年を記念して、レニ・バッソ(Leni-Basso)(日本の現代舞踏団)の訪中イベントを行った。

 3月3日には北京市の中央戯劇学院実験劇院、3月6日には広東省広州市の黄花崗劇院で、それぞれ代表作の『Finks』を上演した。

 レニ・バッソの作品は、ストーリーと感情をすべて取り除き、動作と視覚を舞踏構成の中心に添え、舞踏の本質を絶え間なく追求している。『Finks』は、同団の代表作のひとつで、中国の観衆を新しい世界にいざなった。

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 中国映画資料館主催の「日本名作映画回顧展」が、3月7〜8日、同館にて開かれた。紹介された作品は、1950〜96年に製作された日本映画の名作で、戦争映画『暁の脱走』『黒い雨』、アクション映画『忍びの者』『緋牡丹博徒 花札勝負』、コメディー『コント55号とミーコの絶対絶命』、サスペンス『八つ墓村』のほか、中国人にとってなじみの深い高倉健主演の『君よ、憤怒の河を渉れ』などがあった。

 今回の映画展は、中国の観客が日本映画に触れる良い機会となった。  

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 琵琶奏者の楊静氏と中国愛楽楽団は3月2日、日本の有名作曲家・三木稔氏の『琵琶協奏曲』を北京の保利劇院で初めて演奏した。これは、同楽団が三木氏の作品を演奏したはじめての音楽会だった。

 同演奏会で指揮者を務めた楊陽氏は、「どのように新しい交響楽作品を作り出すかは、私たちが直面している課題である。外国人作曲家の中国民族楽器による協奏曲作品を上演できたことは、今後の発展のための新しい模索となった」と述べた。