『人と自然』 全人民が植樹をする


 

 1981年、中国の第5期全国人民代表大会(全人代=国会)第4回会議で、『全人民の義務による植樹運動展開についての決議』が可決して以来、毎年春(3月)から秋にかけて、全人民の義務による植樹活動が各地で進められている。

 「プロジェクト林」や「記念林」など現在、各地でさまざまな植樹活動が組織されている。北京だけでも毎年、50万人近くが参加、1年に植えられる各種の樹木や草花は、500万株に達している。

 中国緑化委員会弁公室の最新データによれば、1979年から2002年末まで、中国でこの植樹活動に参加した人はのべ82億9000万人。398億4000万株を植樹し、植樹面積は1613万ヘクタールに達しているという。

 こうした植樹活動を推進した結果、中国の森林被覆率は、20年前の12%から現在の16.55%に上昇。都市の緑化被覆率は、20年前の10.1%から現在の27.44%に上昇した。

 全人民の義務による植樹活動は大きな成果をあげたが、中国の生態環境は依然としてとても厳しい。現在、中国緑化委員会弁公室は、『全人民義務植樹条例』の起草に全力を傾けている。それにより、全人民の義務による植樹活動が、法制化管理のレールに乗るよう促している。