アジア開発銀行(ADB)のアジアの途上国の2003年の経済成長に関するレポートを発表し、「中国経済は重症急性呼吸器症候群(SARS)などの影響を受け、2003〜04年の成長はやや落ち込むとみられるが、依然として力強い発展を続けるだろう」と報告している。
レポートは、2003年の中国の経済成長率を7.3%と予測。2004年にはさらに堅調に推移し、成長率は7.6%前後になると見ている。
国内では今年、デフレ圧力が依然として存在しており、消費者物価指数は0.5%上昇すると予想される。また海外からの直接投資の増加により、今年の経常黒字は国内総生産(GDP)の1.6%前後になると予測している。
中国経済は今後5年間、SARS以外に、雇用問題、都市と農村、東部と西部の経済格差の拡大などの課題が顕在化すると見られるほか、資源の有効利用に向けた取り組みも待たれる。
(「人民網日本語版」より) 2003年5月8日
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