中国民間文芸家協会による「中国民間文化遺産救援プロジェクト」が2003年2月18日、北京の人民大会堂で、その活動を始動した。
計画によれば、同プロジェクトは今後10年間続けられる。具体的には、@文字や録音、撮影などの最新技術を駆使して、中国の民間文化を立体的に記録する、A中国の民俗性を代表する物を大量に収集し、収蔵する、B県単位で中国民俗誌や民間美術品を調査、登録して出版する、C中国民俗文化の音声・画像作品を製作する、D中国民俗画像・文字資料のデータベースを作る、E『中国民俗図録』『中国民俗分布地図集』、3000巻以上にわたる県単位の『中国民俗誌』など大型シリーズの書籍を各種編集し、出版する。
これにより中国民間文芸家協会は、専用の『調査手帳』を製作したほか、伝統木版年画の救援調査や登録などの業務をすでにスタートさせた。
中国民間文化遺産救援プロジェクトは、中国初の国家レベルの民間文化救援・調査・整理プロジェクトとして、国家哲学社会科学の重点実施項目に登録された。また、中国政府が現在行っている「中国民族民間文化遺産保護プロジェクト」にも組み込まれている。
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