今年9月から高校で単位制を試験実施へ


 教育部は今年9月から高校で単位制を試験的に実施することにしており、現在、新カリキュラムの推進に向けた準備作業を進めている。今年は広東省と山東省、海南省、寧夏回族自治区の4カ所で実施する計画で、開始する学年の学生数は全体の13%。さらに2005年に8〜10地区、2006年に15〜18地区増やし、2007年には原則的にすべての地域で実施する方針で、高校1年から新カリキュラムで学ぶことになる。北京は2005年に開始する予定。普通高校が単位制を導入するのは初めて。

 教育部基礎教育司の朱慕菊副司長はカリキュラム改革の具体的目標として、終身学習に必須の基礎的な内容を精選する◆基礎的かつ多様化され、層的かつ総合的なカリキュラムを編成する◆新学習方法の確立にプラスとなる環境を整備する◆学生の自主的学習や協力と交流、問題を分析して解決する能力などを向上させる――の4点を強調した。

 新カリキュラムの内容と基準はすでに教育部の審議を経て正式に公布された。教育部が制定した『カリキュラム改革プラン』によると、高校での単位制実施に当たっては、学生は学年ごとにいずれの科目で一定の単位を取得し、3年間に必須科目で116単位(研究性のある学習活動15単位、コミュニティーでのボランティア2単位、社会実践6単位を含む)、選択科目IIで少なくもと6単位を取得することが必要で、合計の単位数を取得すれば卒業できる。高校1年では主に必修科目を設置し、段階的に選択科目を増やしていき、学年を越えて選択できるようにする。高3の第2学期(中国では9月が新学期。2学期制で、一般に2月の冬休みまでが第1学期、休み明けから7月までが第2学期)には、学生が必要とする体育や芸術課程などを設けると同時に、学生自身の興味や必要に応じてその科目を継続学習できるようにして一定の単位を取得させる。また総合復習の時間を設けることもできる。

 また高校はすべての科目を必須に設定すると同時に、豊富多彩で質の高い選択科目を開設できる態勢を整えたうえで具体的な計画を作成し、実施することが求められている。

               「チャイナネット」 2004/02/26