国家重点景勝地に26カ所を新たに指定


 重慶直轄市の天坑地縫や江蘇省の三山、浙江省の方岩など全国26カ所の景勝地が新たに国家重点景勝地に指定された。これで同景勝地は177カ所となった。
先ごろ開かれた「第5期国家重点景勝地命名授与式」で建設部の仇保興副部長は、「景勝地の国民経済を発展させる重要な役割は日増しに強まっており、新たに26カ所が指定されたことで景勝地の地位は一段と向上したが、同時に保護の責任もこれに伴い一層重くなった」と指摘。

 景勝地発展事業が始まってこの20数年来、中国の特色を備えた景勝地や管理システムが整備され、一連の法体系や方針・政策も制定されたことで、自然・文化遺産は科学的に管理され、厳格に保護されるようになった。現在、景勝地は全国で677カ所を数え、うち国家重点景勝地は177カ所、省クラスは452カ所、市・県クラスは48カ所。総面積は国土の1%以上を占める。

 国家重点景勝地は歴史と文化の宝庫であり、大自然にも恵まれている。建設部は関係省庁と1996年以降、8回にわたってユネスコに自然遺産への登録を申請してきたが、2003年末までに泰山や黄山、峨眉山・楽山、武夷山、廬山、武陵源、九寨溝、黄竜、青城山・都江堰、三江并流(金沙江、瀾倉江、怒江が平行に流れる地域)など16カ所が自然遺産に登録された。

 仇保興副部長は「世界各国は現在、生態環境を保護し整備する重大な問題に直面しており、自然資源と景観の保護は人類共通の認識となっている。わが国は関係法規の執行をあくまでも貫徹し、『厳格な保護・統一管理・合理的開発・継続利用』を原則に、資源の保護を最優先に据えて、景勝地内の森林や河川、山、地勢、動物、自然環境や名所旧跡など様々な資源を真しに保護してきた」と強調した。

                 「チャイナネット」より 2004/02/27