中米「上海コミュニケ」から32年 唐国務委員が演説


 今年2月28日は中米の「上海コミュニケ」発表から32年目にあたる。中国人民対外友好協会は2月27日、中米関係史の重要なステップである「コミュニケ」発表の32周年を記念する会議を北京で開催した。出席した唐家セン国務委員は「中米関係の安定・発展への努力」と題する演説を発表した。演説の骨子は次の通り。

 「上海コミュニケ」は中米の23年間にわたる断絶の歴史を終了させるとともに、両国の交流の門を再び開き、中米関係と世界情勢に深い影響を与えた。「上海コミュニケ」は中米関係を導く基本原則として、「いかなる社会制度であれ、各国の主権と領土保全の尊重、不侵犯、内政不干渉、平等互恵、平和共存の原則で国と国との関係を処理する」と定めている。米側はさらに「中国は一つであり、台湾は中国の一部分である」ことを承認している。こうした原則は、その後の「国交樹立コミュニケ」や「8・17コミュニケ」の中で、再確認され、さらに発展している。「3つのコミュニケ」は中米関係の政治的基礎であり、両国の関係発展への綱領となる文書だ。

 中米の「3つのコミュニケ」の中心的な内容は、「一つの中国」の原則だ。台湾問題は一貫して、中米関係の中でもっとも重要かつ敏感な核心の問題である。この問題を適切に処理することは、中米関係の安定的発展へのカギとなる。

              「人民網日本語版」 2004年3月1日