北京市都市計画の修正編集作業開始


 首都の全局と長期的な発展に関わる「北京城市総体計画」の修正編集作業がこの頃スタートした。

 今回の作業を着実に実施するため、北京市は2003年、中国城市計画設計研究院、北京城市計画設計研究院、清華大学などで構成される「北京都市空間発展戦略研究」を組織し、「両軸・両帯・多中心」の新たな都市空間の枠組みを提起した。「両軸」とは天安門を中心に北京市を東西に分ける南北線と長安街沿線からなる十字軸を指す。「両帯」とは北は懐柔、蜜雲から順義、通州の東南を経由し廊坊と天津に向かう「東部発展地帯」と北京西部の山岳部から延慶、昌平などにつながる「西部生態地帯」。「多中心」とは、それぞれ独自の機能を持つ市街地の区と「両帯」に新興都市をいくつか建設することを指している。北京市は「両軸」整備、「東部発展地帯」強化、「西部生態地帯」整合により、最終的には都心と副都心を結合させ、市街地と新興都市を連携させる新たな都市形態を構築する方針だ。

 「北京都市空間発展戦略研究」などに依拠する「北京城市総体計画」の修正編集作業は(1)新興都市計画と機能の配置調整(2)交通とインフラ計画(3)生態環境保護計画(4)文化遺産の保護計画−−などの4大重点を明確にしている。同時に、都市の安全や地域間のバランスのとれた発展についても研究する計画。

 北京市は修正編集作業を年内に終え国務院に報告する計画。

                  「人民網日本語版」 2004年3月14日