鳥インフルエンザ、中国が迅速な撲滅に成功した理由


 農業部の賈幼陵・高病原性鳥インフルエンザ対策担当報道官は16日、鳥インフルエンザに関する状況を説明し、記者の質問に答えた。

 ――現在、一部の国・地域では鳥インフルエンザがまだ完全に撲滅されていない。中国は発生件数が多く発生範囲も広かったのに、迅速な撲滅に成功したのはなぜか。

 中国では鳥インフルエンザが比較的遅く発生した一方、撲滅までは割に早かった。中国が厳重な抑制措置を取ったからだと認識している。他国の対策は家きん類の処分にとどまったが、中国は処分と同時に強制的な免疫措置を実施した。こうして発生地域での厳重な抑制措置の実施が保証され、外部への感染拡大を防ぐことができた。実際、国内の発生地域49カ所いずれも感染の拡大が食い止められており、鳥インフルエンザの迅速な封じ込めの重要な措置となった。

 国際獣疫事務局(OIE)の総幹事は今月12日、「現在、アジアでは鳥インフルエンザが効果的に抑制されている」とする感染状況報告を発表した。世界保健機関(WHO)と国連食糧農業機関(FAO)の主要役員も「アジアでは鳥インフルエンザの初歩的な制圧に成功した」との認識を示している。同時に、これら国際組織はいずれも、アジアでの完全な撲滅までの道のりは長いことを強調している。

                  「人民網日本語版」 2004年3月18日