甘粛省、荒地整備改良のために外国借款を初利用


 甘粛省水利管理局によれば、甘粛省は初めて外国借款を利用した土地砂漠化整備改良のための節水灌漑プロジェクトの正式実行段階に入った。

 該プロジェクトの計画節水灌漑面積は8万fで、総投資額は7.92億人民元である。内訳は日本国際協力銀行からの借款が4.61億元、中央政府からの補助金が1億元、地方県の引当金が2.31億元となっている。計画によると、該プロジェクトの実施後は年間純利益2億350万元、節水量1億4683万立方b、電力節約1008万KWH、耕地節約面積1.26万ムー(15ムーが1f)が実現される予定である。

 乾燥気候のため、甘粛省の水資源は非常に乏しく、土地の砂漠化が深刻である。2005年度になると、蘭州市は0.27億立方bの水が不足し、甘粛省河西地区は2.02億立方bの水が不足するとみられている。甘粛省河西地区の土地砂漠化面積は23.6万平方km、風砂ラインは1600kmに達し、中国五大砂塵源の一つとなっている。

 甘粛省水利管理局の杜成義局長は「河西地区は中国の重要な商品化食糧の生産基地で、甘粛省商品化食糧の71.4%を提供しており、金川公司、酒泉鋼鉄集団、玉門石油基地など一連の大型企業もここに集中している。さらに中国の重要な観光名所であり、世界文化遺産でもある敦煌莫高窟もここにある。節水灌漑プロジェクトは現地の経済的、社会的発展に重要な役割を果たすことになるであろう」と語った。

                       「チャイナネット」 2004/03/18