2003年我国が受入れた留学生は合計延べ7万8000人


 教育部は最近2003年の各種留学生の最新統計データを発表した。データでは、2003年我国は175カ国からの各種留学生を延べ7万7715人受入れたことを表している。彼らは31の省、自治区、直轄市にある353カ所の大学とその他の教学機構(以上の数字は台湾省、香港特別行政区、澳門特別行政区を含まない)に分布している。

 その中で中国政府の奨学金での留学生は6153人、私費留学生は7万1562人である。留学生の種類別統計は進学生が2万4616人、非進学生が5万3099人である。
国別統計から見ると、留学生の人数が多いのは、韓国3万5353人、日本1万2765人、アメリカ3693人である。

 留学生の我国での分布情況から見ると、依然として北京、上海、天津等の大学数が比較的多い省・市に集中しており、人数はそれぞれ2万9332人、1万3858人と4952人である。

 外国学生の留学事業の発展概況

 教育部の関係者によると、1950年に我国が初めて東欧国家からの33名の留学生を受入れたことが、新中国の訪中留学教育史の第1ページとなった。半世紀以上の発展を経て、現在、留学卒業生は既に世界中の170カ国に広がっている。

 不完全な統計ではあるが、我国で卒業し帰国した留学生の中から、現在30人以上の人が本国で閣僚レベルの指導者職務を担当し、10人以上が前後して駐中国大使を担当し、30人以上が駐中国大使館参事官を担当し、120人以上が各国の大学で教授或いは助教授を担当し、数百人が我国に対し文化や経済貿易等の交流と協力を展開するプロジェクト管理者や貿易代表を担当している。各国の駐中国大使館の中年、青年外交官は、大部分が中国で学習済みである。留学卒業生の中の相当な人数が、中国の経済、貿易、科学技術、教育、文化、衛生等の各種の領域で交流と合作に従事しており、特に相当な人数が中国の外資系企業で仕事している。これらの人は中国と世界をつなぐ重要な架け橋となっている。

 上記の統計数字から、外国人学生が我国に留学するには三つの特徴が見られる。

 第一は、我国が受入れた留学生の数と受入れた学校が大幅に増加し、受入れ能力が明らかに強化されたことである。また現在に至るまで、いまだに持続的に迅速に増加している勢いで、これは国内外ともに利益を受けていることである。

 第二は、留学生のレベルが徐々に向上し、学科の専門化、差別化が健全な方向に向かって発展してきている。現在我国は学歴教育を受けている留学生は2万4616人以上を受入れ、且つ引き続き増加の勢いが明らかであり、2003年のSARSの影響が深刻だったもとでも、依然17%増加している。

 第三は、私費留学生の人数が大幅に増加しており、留学生総数の92.08%を占めている。

 現在我国は既にシステムだった中国の特色のある外国留学生教育管理モデルを徐々に建設しているとのことであり、外国留学生を受入れる学科は文学、史学、哲学、経済、管理、法学、教育、理学、工学、農学、医療等の普通大学教育の全学科を網羅し、多くの学校で2カ国語教育の探索を開始し、留学生を培う有効なルートを探っている。

 教育部の関係者は、世界中の留学生教育の発達した国家と比べると、我国はまだ大きな発展空間を有していると強調する。2004年、教育部は2007年の全国留学生が延べ12万人に達する発展目標に基づき、段階的な実施計画を制定し、引き続き中国政府の留学生奨学金待遇の貨幣化改革措置を改善し、留学生に対する総合的な医療保険制度を更に改善し、留学生の学習と生活条件を絶えず改善し、同時に訪中留学についての宣伝を更に拡大する。

                      「チャイナネット」 2004/03/22