第11次五カ年計画、急ピッチで検討中 曽副総理


 国務院発展研究センターが主催する「中国発展トップフォーラム」の年次総会が21日、北京で開幕した。同フォーラムは2000年に始まり、これまでに年次総会を4回、特別テーマシンポジウムを3回開催している。今総会のテーマは「中国の全面的、調和的、持続可能な発展」。国務院の曽培炎副総理が出席し、次のようにあいさつした。

 中国は、より直接的かつ強力な措置を講じ、農業増産・農民の所得増加・農村の発展を促進し、西部大開発および東北地区の旧型工業基地の振興を推し進める。雇用・社会保障事業を強化し、都市・農村の人々の所得増に努力し、一般市民の切実な利益に関わる大きな問題を適切に解決する。

 中国は新しい型の工業化方針を堅持し、粗放型から集約型への経済成長方式の転換を強く推し進める。循環型経済を発展させ、環境に優しい生産生活様式と、文明的な消費形態を社会全体で提唱する。

 中国政府は経済調節・市場管理・公共サービス・社会管理分野の行政機能をさらに改善し、教育・科学技術・文化・衛生・体育事業の発展を加速させる。合理的かつ民主的な政策決定・法に基づく行政および行政監督を強化し、健全な事前警告・緊急対処メカニズムを確立し、突発的事件とリスクに対する政府の対応能力を高める。

 政府関係部門は現在、第11次五カ年計画制定に向けた検討作業を急ピッチで進めている。計画の科学化・民主化レベルの向上に努力することで、人心を奮起させ、人々の知恵と力が結集された発展の青写真・行動綱領を作り上げていく。

                「人民網日本語版」 2004年3月22日