「経済成長方式の転換が急務」 馬凱国家発改委員長


 国家発展開発委員会の馬凱主任は21日に「中国発展トップフォーラム」に出席し、中国の経済発展について「成長方式の転換が急務」と強調した。馬主任の指摘は、主に次の通り。

 中国の経済と社会の発展は全世界が認める偉大な成果を上げたが、根本的に見ると、『高投入・高消耗・高排出、非調和・非循環・低効率』という粗放型経済成長方式からの完全な脱却ができていない。合理的な経済成長方式の選択が、現在特に重要かつ切実な問題だ。

 建国から五十数年の間に、中国の国内総生産(GDP)は十数倍、鉱物資源消費は四十数倍増加した。固定資産投資の割合は長期間、高水準を維持しており、GDPを1億元増加させるのには、5億元に上る投資が必要だ。経済急成長の中で、資源の高レベル消費が続き、昨年消費された国産および輸入資源の総量は50億トンに上る。世界総消費量に占める中国の消費割合はそれぞれ、原油7.4%、原炭31%、鉄鉱石30%、鋼材27%、酸化アルミ25%、セメント40%――となっている。一方、GDPは世界のわずか4%にすぎない。

 資源の高消費と引き換えの成長は、大量の汚染排出と深刻な環境汚染を招く。GDPあたりの廃水・固形汚染物質の排出レベルで見ると、中国は先進国を大きく上回っている。

 産業間・産業内部・企業組織・製品・技術・都市と農村・地域――のいずれの構造においても、重大な生産力の配置には、一定の非合理な部分が見られる。これらが、経済成長の質と全体効率の向上にとっての足かせとなっている。

 「非循環型」とは、中国の経済成長が依然として「資源→製品→廃棄物」という単線形の従来型モデルに属し、「資源→製品→資源」という循環型経済が形成されていないことを指す。

 「低効率」は、「高投入・高消耗・高排出・非調和・非循環型」の必然的な結果だ。労働生産力が世界平均を大きく下回るだけでなく、エネルギー・鉱物資源・水資源などの産出効益も競争力に影響する。

                 「人民網日本語版」 2004年3月22日