中国、多くの措置を講じて、
中国での外国人留学生の規模を拡大


 中国の章新勝教育次官はこのほど北京で、「中国は多くの措置を講じて、外国の学生の中国への留学を引き付けている。2007年までに、中国での留学生の数を現在の8万人から12万人に引き上げる」と述べました。

 ここ数年、中国は経済が急速に成長し、また、国際的地位も日増しに高まっているので、より多くの外国の青年が中国へ留学することを引き付けています。現在、中国での留学生の数は7万7千人で、そのうちの90%以上が私費留学生です。これらの留学生は韓国、日本、アメリカ、ベトナム、インドネシア、タイ、ドイツ、ロシア、ネパール、フランス、オーストラリア、マレーシアなど170の国と地区から来たものです。勉強科目も中国語、中国の文化、歴史、漢方薬、漢方医から法律、経済、会計及び理工学などに及んでいます。

 中国での留学生の規模を拡大するため、中国政府は多くの措置を取り、2007年までに、中国での留学生の数を12万人に引き上げます。これについて、章新勝次官は「われわれは外国の人が中国へ留学することについての関連政策を研究し、留学に関する制度と評価システムを完備させ、留学生の医療保険制度を更に整え、その勉強と生活の条件を改善する。また、それと同時に、われわれは、中国で留学し、卒業した学生への連絡、調査と統計などの活動を大いに展開し、中国で留学した学生と卒業生に関するデータバンクを設置する。そのほか、国内外で中国への留学の宣伝を大いに強化する」と述べました。

 章新勝次官は、また、「留学生の異なった要求に対して、それぞれのニーズに合う科目を設け、また、留学生に中国の企業或いは政府機関で実習するチャンスを提供する」と語りました。

 ここ数年、留学生のニーズに答えるため、中国は留学環境の整備に大きな力を入れました。例えば、いくつかの大学で英語と中国語の2つの言語で授業を行っています。また、留学生が学生寮以外の民間アパートでの宿泊を許可し、これによって留学生はより多くの一般の市民と接触し、中国をより深く理解することができるようになりました。

 中国教育省国際協力と交流局の責任者張秀琴さんは「今後、中国は社会環境を更に完備し、より多くの外国の学生が中国へ留学することを引き付ける」と指摘し、また、「われわれは多くの問題に直面している。例えば、留学生は社会でアルバイトをすることができるかどうかなどを検討している。今後、中国の現状にふさわしく、また、留学生が幅広い分野で中国の社会と接触できる効果的な方法を探る必要がある」と語りました。

 大まかな統計によりますと、1949年から現在まで中国に留学した人の数がすでに63万を超え、その留学先は世界中の170の国と地区に及んでいるとのことです。

                             CRIより 2004/3/22