党政府幹部による企業兼職の取り締まりを強化


 中国共産党中央規律検査委員会と中国共産党中央組織部はこのほど、党と政府の指導幹部による企業兼職問題に関し、各地方・各部門に対し、期限内に取り締まりを行うよう求める通達を出した。

 中央の規定は、党と政府の指導幹部による営利組織での兼職を明確に禁じている。しかし地方や部門によっては、一部の指導幹部に企業の指導的ポストを手配し、企業経営者が党や政府機関の指導的ポストを兼任しているのが実態だ。

 このような風潮は公平な市場競争に悪影響を及ぼし、「行政と企業の分離原則」の貫徹や、コーポレートガバナンスの確立にとって障害となる。また、汚職のない党風の確立と幹部の育成にとってもマイナスだ。中央はこの事態を非常に重視しており、真剣な取締りを行い、兼職による行政と企業の癒着問題を適切に解決するよう求めている。

                   「人民網日本語版」 2004年3月25日