わが国の生態環境は全般的に見て比較的ぜい弱


 国家環境保護総局の祝光耀副局長は3月25日午前、国務院新聞弁公室で記者会見し、現段階における全般的な環境の状況と今後の汚染対策について記者の質問に答えた。

 その際、祝副局長は「国務院の生態環境計画が公布されて以来、全国各地は生態環境の保護や整備への取り組みを強化し、特に生態プロジェクト整備の面でめざましい進展を見せている。しかし、全体から見れば、生態系がぜい弱であることはわれわれが直面している問題である」と語った。

 具体的には、@生態環境の質が良くなく、草原地帯の開発で土壌の流失が深刻であり、生態環境が悪化しつつある。A人口密度による汚染が深刻で、食品の安全問題が全国で注目を浴びている。B外来種の侵入で生物多様性が減少し、一部の物質が破壊を被っている。C一部の生態機能区が喪失しつつあり、生態系の安全が脅威にさらされている。

 これに対して、政府は生態系整備と生態系保護を高度に重視しており、下記の四原則を策定している。@予防を主として保護措置を制定する。A生態系保護と生態系整備をともに重視する。B開発する者がそれを保護し、破壊した者にそれを回復させ、使用する者が費用を払う。C経済の法則を尊重するとともに、自然の客観的法則をも尊重し、科学的な発展の理念を堅持する。

 さらに祝副局長は「具体的な措置として、生態系保護の問題に引続き力を入れ、"三区"に保護戦略を実施する。すなわち、生態機能区に対して応急保護措置を実施し、資源開発区に対して保護措置を強制的に実施し、生態系機能の良好な区域に対して積極的な保護措置を実施することである。

 同記者会見ではまた環境保護総局の汪紀戎副局長を招いて環境状況について語ってもらった。国務院新聞弁公室の王国慶副主任が記者会見を主宰した。

                    「チャイナネット」 2004/03/26