国内初の青書『地域経済発展報告』


 経済面で長江デルタと珠江デルタ、環渤海湾の3大地域・都市群がその中核を形成し、総合力で長江デルタ地帯が、新経済指数では全国で北京がトップに――。28日に初めて発行された青書『中国地域経済発展報告(2003〜2004)』で最新の経済発展状況が明らかになった。

 社会科学文献出版社が発行した青書は、長江デルタや珠江デルタ地帯などを中心に全国主要地区の経済発展状況について比較・研究した報告書。

 中国共産党第16期中央委員会第3回全体会議では統一的な地域の発展をめざす計画が打ち出された。長江デルタと珠江デルタなど経済力の強大な地域をいかに持続的に発展させて全国の経済を健全に成長させていくか、西部大開発や東北地方の振興など重要な地域経済発展戦略の実施をいかに実効性あるものにできるかが、地域経済研究学界に課せられた重要な課題となり、研究者には意義のある学術的成果が求められていた。

 『中国地域経済発展報告』は「地域経済を強化」するとの考えを基調に初めて系統的、包括的、客観的に3大地域・都市群の経済状況を比較・分析するとともに、地域経済の一体化という角度から同地域などの現状や動向、将来性を分析している。マクロ経済の発展にとって学術的、実践的にその意義は大きい。

                        「チャイナネット」 2004年3月31日