北京、08年は人口1550万に 都市計画に課題


 北京市の劉敬民副市長は31日に北京市人民代表大会常務委員会で報告を行った際、北京市の将来像に言及した。

 劉副市長によると、北京市は今後数年間も引き続き経済・社会の急成長期にあり、都市への人口集中は慣性としてしばらく続くと見られ、都市規模が引き続き拡大することは不可避の状態だ。2008年までに市の人口は1550万人程度に達する見込みという。

 昨年末時点で、市の居住人口は1456万人、うち市に戸籍がある人口は約1100万人となっている。2008年に長江流域の水資源を中国北部に輸送する「南水北調プロジェクト」によって水資源が供給されるまでの間、同市の水資源が支えることのできる人口は1450万人程度と計算される。2008年に人口が1500万の大台に達すると予測されており、これからの5年間、北京市は新たな水源の開発や節水対策、水資源の利用構造の整備を通じて、必要な水資源を確保していく。

 北京市では都市全体計画の修訂作業が進められており、伝統的な同心円状の発展モデルを改め、「二軸・二ベルト・多心型」モデルの推進により、新しい空間構造を取り入れた新たな都市計画を進める。天安門を中心とする十字ラインの「二軸」を都市の中心とし、北京市東郊外を南北に走る「東部発展帯」の発展と、北京市西郊外を南北に走る「西部生態帯」での生態環境の整備に力をいれ、多心型の都市構造を整える方針だ。

                   「人民網日本語版」 2004年4月1日