中国、西部大開発戦略を動揺せずに推進


 新華網北京4月1日発 社会経済の全面的かつ共通的発展を促進するために、中国政府は引き続き動揺せずに西部大開発戦略という人類歴史上で規模が最も大きく、最も難しい開発戦略を実施し、西部地域の4億人余りの人民が富裕な生活を過すことを確保する。

 国家発展と改革委員会からの最新の情報によると、2000年の基礎の上で修訂された中西部地域の外国企業投資の優位性産業目次が間もなく公布され、新しい目次は中西部地域の特色のある産業を目立たせ、観光、鉱産物、装備工業、ハイテクなどの方面で外国企業により多くの優遇を与える。

 同時に、「西部開発促進法」起草リードグループと事務グループがすでに設立され、年末までに草案が国務院に申告されて批准を仰ぐ見通し。この法律が法律のから西部大開発を保障し、それに切実に投資者の権益を保護する見通し。

 国務院は最近公布された「西部大開発をいっそう推進する若干の意見」の中で、対外的開放をいっそう拡大し、外資をいっそう十分に利用して発展を早め、次第に西部地域の保険、観光、輸送などのサービス分野の外資参入制限条件を緩和させるということを明らかに提出した。

 中国西部地域は12の省・直轄市・自治区があり、面積は685万平方キロメートルで、全国の71.4%を占め、人口は3.67億人。自然、歴史、社会などの原因で、西部地域の発展が相対的に遅れ、中国の大部分の貧困に陥っている人口はすべて西部で暮している。

 西部大開発が2000年から始まり、四年来西部地域の投資と経済成長は加速し、国内総生産は年々8.5%以上増。中国が巨資を投入して西部を建設し、西部地域で50件のプログラムを新規建設し、投資額は7300億元余りを越え、西部に投入されている中央財政建設資金は3600億元余りに達し、西部地域への財政移転支払額は累計4000億元余りに達している。

 中国社会科学院西部発展センター主任の魏後凱氏は西部地域の人々は確かに切実な実益を得て、これは改革開放以来、西部地域の社会様相が最も大きく変り、経済が最も早く発展し、社会が最も安定している四年だと述べた。

 四年来、西部地域の外資直接投資は累計75億ドルに達し、世界中の上位500の企業の中の百社余りが西部に投資し、また事務所と機構を設立しているが、2002年と2003年外国企業の西部への投資は減少する勢いを現わしていた。

 国務院西部開発弁公室の役人は外国企業の西部への投資を抑制している要素は主に政策、政府職能、法制環境、市場システム構築などのソフト環境及びインフラ、通信などのハード環境が弱いことだと明らかに述べた。開発弁公室経済社会組担当者の趙艾氏は西部の改革開放は東部より遅れ、新しい政策を制定した目的は西部地域をいっそう早く東部地域を追い越させることだと述べた。

 外資の西部地域投資を抑制している障害は中国の西部大開発の中で直面している多くの難題の一つだけだ。その外の難題は教育、衛生などの社会事業がひどく遅れ、人材流失が深刻で、自らの発展能力が不足しているなどのことを含んでいる。同時に、最近中国政府が区域共通発点分布を提出して以来、西部大開発戦略がこの影響を受けるかどうかということも人々を懸念させている。

 これに対して、中国政府は動揺しない決心と自信を現わしている。温家宝総理はこのほど開かれた国務院西部開発事務会議で、西部大開発は長期的な重要な戦略で、中国の近代化建設の全過程を貫き、中央政府は引き続き動揺せずに西部大開発を推進し、国家の西部大開発への支持も弱くならず、西部地域の経済と社会発展は緩やかになることはないと述べた。

 会議後、先週国務院は「若干の意見」を公布し、西部大開発をいっそう推進することを決定し、しかも十項の重点と関連する政策措置を提出した。これは新政府が西部大開発について制定した最初の指導的公文書で、それに中国が西部大開発について公布した三番目の重要な公文書だ。

 「若干の意見」は生態環境とインフラ建設を引き続き早めると要求しながら、教育を優先的に発展させることを同じような重要な位置に置いた。西部地域の特色のある経済と優位性のある産業の発展を早めることも重要な位置におかれている。

 魏後凱氏はこの公文書は西部大開発政策をいっそう発展させて深め、過去の政策方針をいっそう深くさせているだけでなく、それに開発の中で存在する問題を狙って政策を調整し、中国政府は実際に即して西部地域を開発する新しい方法を絶えず探索し、この新政策は必ず今後の開発に重要な影響を与えると述べた。

 また同氏の分析によると、新政策は普通の人々と密接な関係があり、人々を裕福にさせるプログラムをいっそう強調している。例えば、優先的に教育を発展させ、農村医療衛生を強める。同氏はこれらは西部地域の住民、特に農民への公共支出を増やし、彼らの生存状況を改善し、彼らにより多くの発展するチャンスを提供することに有利だと述べた。

 同氏は西部地域を発展させるには、産業発展に頼らなければならないが、西部工業の競争力が弱いため、特色のある経済と優位性のある産業を発展させなければならず、新政策はこれらについてすべて手配したと述べた。(記者 石エイ、崔清新)

                            新華網より 2004/4/2