極上品「貢茶」、500グラム1万6000元の高値


 四川省・成都の百花潭公園で開かれたお茶の葉の競売で、蒙頂山で採れた極上品「貢茶」が500グラム1万6000元の高値を付けた。

 「驚くべき価格だ。四川省ではこれまで見たこともない」。四川省茶文化協会の王雲会長は競売に立ち会ったのち、こう感想を述べた。「葉の品質は確かに非常に素晴らしい。多くの人が驚愕するような数万元という売値だが、そこに多くの『蒙頂貢茶』の無形価値があるのは間違いない」 。

 四川省雅安にある蒙頂山は、史書に最も早く記載されたお茶の栽培地。約2000年前の前漢時代(紀元前53年)、茶祖の呉理真が蒙頂山にお茶の木を7株植えた。お茶の人工栽培で世界の先駆となり、お茶は南北のシルクロードや茶馬古道を経由して世界各国に広がっていった。唐代の開宝元年から清朝末までの間、蒙頂山の皇室茶園で採れたお茶は「貢茶」として朝廷に献上されていた。

                    「チャイナネット」 2004年4月6日