電通が上海で合弁会社設立 アニメ市場見込み


 上海電影集団公司(上影集団)は、米ワーナー・グループとの戦略協力パートナーシップ締結に続き、5日、日本の電通グループ傘下の北京電通広告公司との合弁による「上影電通影視文化伝播有限公司」(上影電通)の設立契約に調印した。主として映画・テレビ・アニメーションを手がける。調印式では、上海がすでにアニメーション専用チャンネル開設準備の許可を得たことを披露した。

 上海での調印式に出席した電通アジアの山村正一社長は、上影集団との提携が電通の中国におけるマルチ協力の新しい起点となると述べた。山村社長は「電通のこれまでの投資プロジェクトと比べて、今回の上影集団との調印は『迅速』だった。その理由は電通が中国の映画・テレビ産業市場と上海の良好な投資環境を見込んだからだ。上海が映画専用チャンネルに続いてアニメーション専用チャンネルの設立を準備しているとの情報を知り、電通側は、アニメーション作品の導入、販売、製作における上影電通の優位性が、上海や中国で目覚しい発展を遂げるだろうと確信した」と語った。

                    「人民網日本語版」 2004年4月7日