北京、大気環境の質を改善するため、多くの措置を講じる


 北京市環境保護局の責任者・裴成虎氏は5日、北京で「今年、北京市は大気環境の質を更に改善させるため、16の関連措置を講じることになる」と明らかにしました。

 1998年以来、北京市は大気汚染の改善活動に力を入れています。努力を通じて、現在、北京市の空気の質は大幅に改善され、去年、空気の質が良好だった日は5年前より120日増えて、224日に達し、中度と重度の汚染の日は大幅に下回り、二酸化硫黄、一酸化炭素、浮遊粒子物質などの各主要な汚染物の濃度が共に下回りました。

 北京市の空気の質は国の標準とオリンピックの要求との間にまだ差があります。この他、今年、北京市のオリンピック競技場と関連施設の建設が全面的に展開され、北京の大気汚染予防・改善活動は厳しい情勢に直面しています。このため、北京市は大気の質を更に改善させるため、16の関連措置を提出しました。北京市環境保護局の裴成虎氏は「社会経済の急速な発展に伴い、北京市は総合措置を講じ、汚染の深刻化状況を厳しく抑制させ、北京市の汚染物質の排出量を次第に削減させ、今年の空気の質が良好な日が62パーセントを占める、という目標の実現を確保する」と述べました。

 伝えられるところによりますと、汚染の深刻化を抑制させる面で、北京市政府は、消耗が大きく、汚染物排出量が多いプロジェクトの建設を許可しないよう各区、県の政府に要求しています。汚染物排出量の削減方案を制定し、夥粒物、二酸化硫黄などの大気汚染物の排出を着実に減少させるよう、今の汚染状況が深刻である部門に求めます。この他、オリンピック競技場と関連施設の建設に対し、北京市は関連の環境保護基準と工事指針を厳しく実施し、大規模の都市建設が引き起こす砂塵汚染を抑制させるよう、各工事現場に要求するとのことです。

 大気汚染の予防改善活動に効果的な支援と科学的な指導を提供するため、北京市政府が今年制定した大気汚染の整備措置の中に、多くの法規と政策の制定が含まれています。例えば、工業用ボイラーの排出基準、自動車用のガソリンとデイーゼル油の基準を制定しました。

 環境情報の公開を進めて、環境意識を向上させることは、空気の質の改善にとって重要な意義を持っています、北京市環境保護局の裴成虎さんは、「今年、北京市はこの面で多くの活動を行っていく」と語り、「われわれは、社会に空気の質の状況を発表すると同時に、環境保護法規の違反行為などの面での環境情報を明らかにし、全社会が大気汚染予防改善活動に参加するよう奨励する」と述べました。

                      CRIより 2004/4/7