重慶市、「障害児出産関与プロジェクト」実施


 重慶市の人口と計画出産委員会によると、新生児障害発生率を低下させるため、今年、重慶市は全面的に「障害児出産関与プロジェクト」を実施するとのことである。婚前の健康強制検査が廃止されている現在、配偶者間の健康な嬰児出産のために一種の「保険」を提供することになる。

 重慶市「障害児出産関与プロジェクト」は三段階の予防関与に分けられており、第一段階は婚前検査、遺伝コンサルト、出産最適齢期、妊娠早期保健などを包括する障害児出産発生の防止を指し、第二段階は妊娠早期発見、早期診断、早期処置などによる障害児出産率減少を指す。障害児出産後は、第三段階に基づいて治療行為を行うしかない。予防の重点は主として妊娠前、妊娠時への関与、検査測定で、「準母親」の身体障害、奇形、知能障害の嬰児出産を抑制することにある。

 現在、重慶市には165万人の身体障害者がいるが、そのうち100万人ほどが胎児の時に問題があった結果である。障害児出産の原因要素は遺伝、環境汚染、妊婦の栄養摂取不良、不適切な飲食、保健サービス不足、禁止薬品の服用など非常に多岐にわたっている。

 過去における障害児関与は婚前、出産前の篩い分け検査と診断に頼るところが大きく、現在は婚前の健康強制検査が廃止されているため、多くの「準母親」は妊娠期の知識が不足しており、出産前に正規の病院で検診を受けることが無いので、生まれてきた嬰児が障害を持っていた場合、一生悩み続けることになる。「準父母」に対する早期キャンペーン、早期関与を実施すれば、嬰児の先天的障害問題は事前に解決することが可能である。

                    「チャイナネット」 2004/04/13