黒竜江省、鉱山の環境整備事業に着手


 黒竜江省は鉱山の環境整備をめざす「グリーン鉱山建設計画」をスタートさせた。整備対象面積は3万3000ヘクタール。

 同計画は長期計画、対象地域の合理的選定、法に基づく整備を通じて(1)退化した草原の生態を回復する(2)交通ネットワーク沿いで緑化事業を進める(3)資源豊かな生産・生活地区をガーデン都市に再開発するとともに、鉱山の開発と生態環境の保護により持続的かつ調和を取れた発展を実現して、経済が発達し環境の美しい、文明と生態が融合した社会を建設する――のが主旨。

 黒竜江省はこの目的達成のため今年、鉱山事業参入許可制度、保証金制度、環境アセスメント・リスク評価管理制度の3制度を全面的に実施していく。また環境保護を鉱山資源開発計画・プランに盛り込むほか、鉱山環境保護計画や実施プラン、年度回復目標を策定して関連企業の環境保護意識を向上させるとともに、生態環境を犠牲にした資源開発行為を抑制していく方針。

 同時に、科学技術を駆使して4大石炭都市である鶏西・鶴崗・双鴨山・七台河の環境整備プロジェクト、大慶とその周辺地区の環境保護・総合整備プロジェクト、道路・鉄道・河川沿線、景勝地・自然保護区での環境整備プロジェクトを実施していく。整備面積は3万3000ヘクタールに達し、生態重視の省の建設、経済社会の持続可能な発展の実現に寄与すると期待されている。

                       「チャイナネット」 2004/04/14