曽慶紅国家副主席、チェイニーアメリカ副大統領と会談


 中国の曽慶紅国家副主席は13日人民大会堂で北京を訪問中のチェイニーアメリカ副大統領と会談した。

 曽慶紅国家副主席はまずチェイニー副大統領に歓迎の意を表した。その後の会談で、曽慶紅国家副主席は台湾問題についての中国の原則的立場を紹介し、台湾問題の基本的な事実は、世界には一つの中国しかなく、台湾は中国の一部分で、台湾島内の選挙の結果はこれを変えることができない。中国政府は引続き「平和統一、一国二制度」の基本方針を堅持し、台湾問題の平和的解決のためにあらゆる努力を尽くすつもりだが、「台湾独立」は絶対に容認しないと述べ、アメリカ側が承諾を履行し、台湾向けの武器売却を停止し、「台湾独立」勢力にいかなる誤ったシグナルを送らないようにと語った。

 チェイニー副大統領は、今回の訪問は非常に重要な訪問であり、米中関係は全般的には良好であり、ここ数年テロ対策、拡散防止などの分野で密接に協力する基盤ができており、アメリカ政府はこれについて満足していると述べた。

 チェイニー副大統領はまた、米中関係における台湾問題の重要性を認識しており、アメリカのこれについての政策にはいかなる変化もなく、アメリカ側は米中間の三つの共同コミュニケに基づいて一つの中国の政策を堅持し、「台湾独立」を支持せず、いかなる側が台湾海峡の現状を変えようとする行動には反対であると語った。

 中米双方はまた両国間におけるハイレベルの対話と交流を強化し、テロ対策、経済貿易、法律執行、軍事交流などを促進することで合意した。

 双方はまた朝鮮半島の核問題、イラク再建およびその他の問題について意見を交換した。

 なお、江沢民軍事委員会主席、温家宝総理も14日、それぞれチェイニー副大統領と会談する予定。

                   「チャイナネット」 2004/04/14